2008年09月25日

由宇での出来事  ‐My memory‐   審判B

(前日記 Aからの続き)



彼を含め、私達が見ていたのは3塁側のスタンド。

由宇のファールグラウンドは通常の球場に比べるとかなり広い作り。
そのため、フェンス際からの観戦でもバッターボックスはかなり遠くの位置にあります。
そして三塁内野スタンドから見る角度はやや斜め横になります。

その場所から見る観客に微妙なゾーンの判定など、本来わかるわけがないのです。

ただ一人危険を顧みず、キャッチャーの後ろという一番近い場所で判定するアンパイア。
彼にに文句を言える者がいるとすれば、それはキャッチャーくらいしかいないと思うのです。

その一番近い場所から見ている審判も人間。
いくら見る場所が近いといえ130Kmを超えるプロの球のコースを見極めるのは至難です。
しかし、ストライクボールの判定は瞬時に出さねばそれこそ疑念を生む結果となります。

マスクの下で目を皿のようにし、鬼の形相で球筋を睨み、瞬時に判定を下すアンパイア。

反応してはいけないと思いつつ、それらの仕事に真剣に取り組む仲間を揶揄されて黙っていられるか?
仮に自分に置き換えた場合、彼の気持ちは痛いほど理解できる。
むしろ、彼自身の審判としての誇りを感じ取り、人間臭いというかアナログの持つ力強さを感じました。審判になるべくしてなった方に私は見えました。

先の野次った観客がそこまで考え、その後沈黙してしまったかどうかは知るすべもありません。
しかし塁審の訴えるようなその叫びが彼の中の何かを動かしたのは間違いないと思います。

私自身もこの出来事があって改めて野球に欠かせない
「グラウンドの黒子達」の仕事の難しさを考えるようになりました。

あらゆるスポーツの中で最も複雑で多様な規約を持つ野球。
「ズルい事」をさせない為に設けられているそのルールは今だに試合ごと、新たな発見があります。
「うまく出来ているなあ、でもこれらを年頭に置かないとならない審判は大変だ」
(実際試合中に審判が野球規約書をめくりルールを確認する事もあったくらい特種なのです。)
そんな目で試合見ることが多くなってきました。ルール、定義の裏に隠された意図を知ると、目から鱗。

数あるなかで一つ例をあげさせて頂くと 振り逃げ (野球ファンには常識の事かもしれませんが)

3ストライク目に捕手が正規の捕球出来なかった場合。
(例:パスボール、ワイルドピッチ、バウンド捕球、三振アウトコール前に捕手がミットから球をこぼす等)

これは、記録上は三振であるが、打者はまだアウトではない。
打者にタッチもしくは1塁へのボール転送が必要。

しかし、ノーアウトもしくは1アウトの時、走者1塁もしくは1.2塁、1.3塁の時は振り逃げは成立しない。
(もちろん暴投、捕逸の場合、塁上の走者の進塁は自由)

これは何故か?
一見守備側への配慮のように見えるがそれは間違い。カギになるのは「フォースプレー」
このケースで仮に捕手が故意にボールを落とす等して、走者1塁及び1.3塁なら2塁に
1.2塁であれば3塁に素早くボールを転送すれば複数のアウトが取れてしまう確率が高いからです。
打者にタッチする余裕があれば、なお確実に複数のアウトを取る事が出来ます。

ですから逆に2アウトであれば走者がいようがいまいが降り逃げルールが適用されます。

インフィールドフライというルール(ある条件で野手が内野フライを捕球する前にその打者はアウトになる)
もありますが、これも守備側が故意落球により複数のアウトを取りやすくするのを防ぐ意図があります。

プロではめったにない事ですが、アマチュアでは勘違いによるミスで大量失点に繋がる事もあるようです。
(例:過去、ある高校野球の試合でツーアウトから「振り逃げ満塁ホームラン」という珍事がありました。
空振り三振の球を捕手がワンバウンドで捕球したが、一連の対処をせず守備側全員がベンチに引き揚げ
打者を含めた、相手の走者が全て本塁に帰塁し、それが得点として認められました)

常に冷静にしていないと思わぬ「ルールの落とし穴」が数多くあるのが野球というスポーツなのです。

もう一つだけ例をあげてみましょう。フォアボールとデッドボールについて。

デッドボールは文字通りボールデッド。試合が一旦止まり、タイムがかかった時と同じ状態になります。

しかしフォアボール成立時はインプレー。打者は一つの安全進塁を得ますが、試合は止まっていません。

もしもフォアボールの時、暴投等で捕手がボールを逸らした場合、打者はまず全力で走り出すべきです。
プレーは続行している為、場合によっては1塁より先の塁へ進塁できる可能性があるからです。

思いのほか捕手が早くボールを確保した場合は足を止めてゆっくりと1塁へ向かえばよいわけですから。
野球の基本の中の二つ、ボールから目を切らない、常に次の塁を狙う。
走者の場合、このどちらかが欠如した場合、「暴走」あるいは「怠慢」と見られてしまうのです。

余談が多くなりましたが、野球規約を一冊の本にすると辞典並みに厚いものになると言われます。

このような複雑なルールを頭に置きながら、野球の審判達は危険なグラウンドの中で仕事をこなす。

仕事は他にもまだまだたくさんある。ベースの土払いからニューボール、使用球の状態のチェック。
最近では非常に難解になった「ボーク」と「2段モーション」への的確な判定。
投手の微妙な動きまで見ないとならない。私のように一つの事しか手が回らない人間にはとうてい無理だ。

そして   ゲーム操作、進行、決定、
自分の親のような歳の監督の抗議に対しても臆せず毅然とした態度をとらなければならない。
相手がどんなキャリアを積んだベテラン、大物でもグラウンドでは自分達が絶対的な存在。
監督からの抗議に対して試合が止まるのは団体球技では野球くらいのものだろう。ほんと、大変である。

また、試合の進行を妨げるもの、妨げの可能性になるものに対しても常に気を配らないとならない。
場合によっては自ら即席警備員の役割もせざるを得ないだろう。
時には犬、猫、観客などの珍入者もいればゴミや、試合球以外のボールが入ってきたりもする。

そしてあらゆる場面で試合続行可能か否か、悪天候時、試合成立まであと打者一人でも中止にするべきか
最終的に宣言するのはたった一人の責任審判である。その重圧たるや、測り知れないものがある。

野球の審判という人を通じて野球の面白さ難しさを考えさせられ、
そして、どうしてグラウンド上では審判が絶対的な立場なのか。

それを考えるキッカケになったこの出来事を忘れないようにしたいと思います。


※追記

今回、素人の私がその想像の域を出ない考えをダラダラと長々書きましたが

本物の審判さんのブログがありますので、ご紹介させて頂きます。

オールド・ルーキー チャレンジ日記

2007年09月13及び14日の記事に、現職審判として審判の仕事に対する思いを丁寧に書かれておられます。

大変貴重で興味深いブログだと思います。








posted by びーざれっず at 17:42| Comment(16) | TrackBack(0) | 岩国由宇カープ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

由宇での出来事  ‐My memory‐   審判A

(前日記 @からの続き) 



「黙っていろ」



塁審の一人が観客の野次をを掻き消すかのように口にしました。

誰もが想定しなかった場面。ヤジを飛ばした人も近くの観客も茫然としています。
3塁内野スタンドに張りつめた空気が漂いました。

そして、ゆっくりと、しかし強い口調でその塁審は言葉を続けました。


「人間同士がやっているんだ。そういう言われ方をすると我々だって頭にくるんだ」


そう言った後もその観客から真っ直ぐ目を離さず、実に毅然たる態度でした。

言われた方の観客は押し黙ってしまいました。

周りの観客から
「何で言い返さない」という声も飛んでいます。
しかし彼は塁審の目をじっと見たまま黙ったままでした。

しばらくした後、彼は、はやし立てる観客に二、三言負け惜しみのような事を言い
以後は何事もなかったように最後まで観戦を続けていました。

そして、野次を飛ばす観客もこの後は現れませんでした。

この塁審に諌められた観客は、何故言い返さなかったのか?

単に塁審の迫力の前に押されて何も言い返せなかったのかもしれません。

深読みかもしれませんが、私は幾つかの自分なりの考えが浮かびました。





次のBで自分の考えを書きます
posted by びーざれっず at 05:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 岩国由宇カープ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月23日

由宇での出来事  ‐My memory‐   審判@

前回ご報告したカープ岩国由宇BPでの回顧録です。思い出したように書きますのでよろしくお願いします^^
(日時と何の試合かは省く事も多いです、すみません 笑〉

ある日の試合、私が野球観戦に対して少し考えさせられた事がありました。

その日は由宇カープ苦しい試合展開でした。
対戦するチームはファームで上位につけ、好調そのもの。
相手ベンチは元気もあり、カープ選手に対して何やらヤジのような事も言っています。

観客はそこそこ入っていました。ファームでは100人も観客がいれば結構なものですが
相手チームファンを含めれば200人はいたと思います。
3塁側芝の内野スタンドは、ほぼうまった状態、そこのフェンス際にいました。

そこにあるブルペンの半分くらいの位置。目の前には三塁手の姿がみえます。

試合も終盤にさしかかり、なお劣性なカープ。相手チームの選手のヤジやカープ打撃陣の快音が聞こえない状態で徐々にカープ観客席もため息や不満の声があがります。

1軍の試合ではないので派手な応援もできず、ヤジなどもめったにあがらない、モヤモヤとした空気だけが虚しく漂います。
打撃だけでなく、替わった投手もいま一つ制球が定まらず、四球でランナーを溜めてしまいました・・・・・・

その時、一人の観客がグラウンドの中まで聞こえるヤジを飛ばしました。

ストライクゾーンをめぐる判定でした。3塁側、横から、しかもバッターボックスから遠い位置。
そこから見ている観客から、その回の頭くらいから「今の入って(ストライク)ないか?」
そんな声があちらこちらから上がります。私もそういう風に見えてきました。

そしてついにもう一人が、審判を非難する決定的な一言を浴びせました。


続きはAで書きます

posted by びーざれっず at 22:53| Comment(4) | TrackBack(0) | 岩国由宇カープ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

由宇カープ回顧録 〜岩国由宇BPの思いで〜

カープファームの試合日程は27、28日の社会人戦を残すのみとなりました。

今年は正直、由宇であまり観戦できませんでした。
27、28も行きたい気持ちはあるのですが、どうなるかわかりません。

この時期は由宇では練習はバッチリあるわけで、若鯉のネタには事欠かないはずですが、近くてもなかなか行けないもの。

そこで記事タイトルのように、由宇球場でのちょっとした思い出を、写真を見ながら思い出し書いて行こうかと思います。

生暖かく見守ってくださいませm(__)m 
posted by びーざれっず at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 岩国由宇カープ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月22日

リンクブログご紹介します!

この度、ありがたい事に3名のブロガーさんから相互リンクのお誘いを頂きました。


『ネコ』のち『ばく』ときどき『シビ』
ネコさん、ばくさん、シビ(ねこちゃん♂)のほのぼのブログ

山口県西部の近場の美味しいもの、おもしろい場所、釣りのお話
時には九州にも足を運ばれ、関門の見どころを教えてくれちゃいます!

(=⌒ー⌒=)  ばくさんは根っからの阪神ファン


かずやん☆ブログ
山口県東部在住、ラーメンの本場久留米ご出身のかずやんさん。
筋金入りのラーメン好き九州なでしこ!

ソフトな口調ながら時にはズバリと辛口に。ラーメンを愛するがゆえに。
育児にも奮闘される日々、お子様連れフレンドリー店をご紹介される、ママさんらしいやさしい気配り。

F1、地元の雄ソフトバンクの大ファンでもいらっしゃいます。


通 嘆 感 麺 + α
「ラヲタ」として県央(山口県中部)を代表される一人ムギバヤ氏。
ラーメンブロガーのニューウェイブ。
北は北海道から南は九州まで、ラーメンとレトロを求める平成の山頭火。
次に目指すは沖縄か、はたまた異国の地?

ラーメンに対する独自の視点と、綺麗な画像、充実した情報量。
自らを「ゆるい」と謙遜。別名山口のウェイクフィールド

こまいころからのカープファン!こいんちゅ、しまんちゅでカープの日本一を夢見る仲間。


山口の東西中でご活躍のみなさんです!
これからも楽しいブログをよろしくお願いいたします^^




posted by びーざれっず at 01:24| Comment(7) | TrackBack(2) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月20日

みなさま、ご訪問ありがとうございます

この数日間で今まででは考えられない多くの人に当ブログにおいでいただきました。

ほとんど三日坊主で休止したも同然の、ブログとは呼べない代物。
見て頂くには忍びない内容です(笑)しかし、素直においでいただけた事を嬉しく思っています。

思い出したらまた寄ってみてください^^
posted by びーざれっず at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

由宇カープ、ホーム最終戦激勝!3位以上確定

広島7−5福岡SB
三位以内確定!よく踏ん張った!前半の好調さが嘘のように不調だった中盤。
後半戦、ズルズル行かないで3位以上に踏みとどまったのは素晴らしい!
さあ!ファームクライマックスシリーズ!       ・・はないわけでだが(笑)

開幕で勝てなかった、という意味でも最終戦に勝ったというのは、選手にも観客にも重要な意味がある。
いや、2軍の試合とはいえ全ての試合に重要な意味がある。

あれだけ大きな甲子園、全日本クラブ選手権という大会で、大観衆と負けたら終わりという大きなプレッシャーで戦ってきても
観客数人しかいない日のある、プロのファームの試合で
更に大きなプレッシャーに押し潰され、レベルの違いをまざまざ見せつけられてしまう事はザラ。
アマチュアでは体験した事ないであろう、激しい怒声、記者からの厳しい質問もうける。
当然の事ながら、ウエスタン、イースタンリーグはNPB組織下、日本プロ野球の公式リーグ戦だ。
だから今回ホークスも、雨で中止となった、たった一日の日程を消化する為にわざわざ福岡から泊りで来るわけだ。
「プロの試合」だからだ。

しかし思えばスタートダッシュには遅れ、山口きららに2−12で負けた時は今年はどうなる事かと・・・
守備でもどちらがアマかわからないプレーも出たが、その一人小窪は今や一軍でかかせないニューヒーロー。
守備も非常に安定し、打撃でもタイムリーに犠打と大活躍だもの。

だから由宇の選手もまだまだチャンスだ。1軍の戦いは続いている!
君達は一般人と違い選ばれた男達。

今こそ野球を最後まであきらめなければ必ず大きな明日が開ける!
それは野球選手としてだけでなくこれからの自分の。
野球選手としての特別で濃密な時間に、長い短いはないのだから。

しかし、これで由宇での試合も今年は終わりと思うとやはり寂しいっちゃねえ。。。CIMG0363.JPG
posted by びーざれっず at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 岩国由宇カープ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月19日

にへーでーべる!

ある方のススメで本当に久しぶりに自分のブログを見た。(書いていないに等しいが)
と思ってふと日付を見ると今年の3月に1つ書いている。全く覚えがない・・

まあもともとタイトルは「恋は気ままに、ど勝手に」テーゲーな落書き日記だ。気にしない。
でも「やりなさいよ^^」と背中を押してくれた方にはありがたく思ってます!
今のところ野球の事ばかりちょこっと書いておりますが、テーゲーのなんくるなるさー精神なのでいろいろごちゃまぜチャンプルーな落書きになると思います。

とにかくのんびりが好きです。(笑) ブログは読むのが大好きです!^^

とにかく走りだそう!千里の道も一歩から   by Be the reds!
CIMG0008 - コピー.JPG     
             その前にまずトイレ行こう
posted by びーざれっず at 01:11| Comment(7) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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